時明り
時明り
マリエール山手
東の空がかすかに明るくなり
始まりと終わりがぼやけて交わる瞬間
ふたりの時が交わる今という時間
付き合って半年以上一緒に過ごしても
相手に対してどこか気遣っていた
1年が経つ頃、なんだかもういいか
と思える関係性になっていた
それから一緒にいることが
とても自然で、とても楽に感じた
生活リズムも、性格も反対な自分たちは
交わることのない人生だったかもしれない
そんな自分たちだったけれど
いくつもの時を過ごすうちに
未来の姿を想像するようになった
お互いに知らない部分はすり合わせをして
ふとした時にはふたりで詔合って
そうやって今、この時に明かりを灯す
ふたりの時に幾つもの明かりが灯る
その瞬間をこれからも