WEDDING STORY
夜の海
〜Night Wedding〜
私たちは全く合わなかった
こんなに価値観が合わない人に出会った事がない
でもそれは
本音でぶつかりあってこれたからだと知っている
ケンカして仲直りするたびに気持ちが強くなった
時間をかけ互いの1番の理解者となり
かけがえのない存在へとなっていた
デートの帰りに立ち寄るようになった夜の海は
月は海に沈み
空には星の海が広がり
水平線が溶け合うように
海と空の境界が曖昧になっていた
決して交わることはないはずの海と空は私たちの心に似ていた
決して交わることはないはずの海と空は私たちの心に似ていた
こんなふうに人の心と心も
交わることができるのだと
夜の海を見るたびに
波の音を聞くたびに
きっと思い出す